お客様体験記
CUSTOMERS TESTIMONIALS
【MTF】SRS体験記 〜スポーンクリニック〜
■ 【MTF】SRS体験記 その5 〜スポーンクリニック〜
5日目
お昼ごろに病院へ。
精神科医に例の宿題を提出すると、色々と質問をされます。
もうちょっと真面目に描いておけばと思ったけれど、まあ結果オーライ。
危うい場面が多々あったもののクリアしてしまえばこっちのものです。
新条さんには冷や汗をかかせてしまったけれど、それはまあ、なんというか、…ごめんなさい。
タイでSRSを受けるともなれば受ける当人は一大決心をして一世一代の勝負に出るような気持ちで臨むものですが、スポーン医師は手術を受ける条件が整わなければかなりさっぱりと「手術不可」と言うらしいです。
血液検査で引っかかればその時点でアウト。何を言おうが手術は受けられません。
精神科医との面談で引っかかればその時点でアウト、18時間後に手術を受ける予定であろうが関係ない。手術不可です。
だから日本にいるうちに血液検査やら肝炎ウィルス検査やらHIV検査、レントゲンに心電図なんかを受けます。
でも精神科医との面談だけはタイでぶっつけ本番。
宿題の内容に関して書きたいところですが、それはできません。
前にも書いていますがそういうルールだそうです。
初見予習なしでエンドコンテンツに突っ込む気持ち。
『大迷宮スポーンクリニック 侵攻編4層』、そんな感じ。
手術を受ける前の最後から2番目にして最大級の難関。天地崩壊フェーズ。
その後のダイレーションなんかが真成編。
侵攻編の最終フェーズは入院した日の夜なのですが、それはまたあとで。
スポーンクリニックでSRSと言っていますが、手術を受ける病院は近くの違う病院です。
わりとおおきな総合病院。
この病院でスポーン医師が執刀するシステム。
タイでは一般的なスタイルなのだとか。
大がかりな機械なんかは個人の病院でそろえるのはコスト高。
だから自分の病院はあるものの、大きな手術なんかは大きな病院で行う。
スポーンクリニックという建物はあるけれど、そこでは手術前に麻酔科医との面談を行ったり手術後の診察を行ったりするだけ。
ちなみにこの病院での病院食はオーダー制です。
お昼ご飯前にメニュー表を渡されて、お昼に食べたい物と夜に食べたい物、ついでに次の日の朝の分までを紙に書いて渡します。
必ずしも頼んだものが出るわけではないのが玉にきずですが、だいたいは自分の食べたいものが出てくるので良いシステムかと。
果物だけ食べたい時なんかは果物だけ書いておけばいいので。
SRSを受ける上で避けては通れないもの。
浣腸。
おしりから液体を入れられて、腸のお掃除です。
手術後は5日間ベッドに寝たきりの生活なのでトイレに行くことができません。
尿は管を通して排出されるのですが、便はそういうわけにはいきません。
なので5日間トイレに行かなくてもだいじょうぶなように、あらかじめ腸の中のものを出しきってしまおうというわけです。
これが手術前最後にして最大の難関。竜神フェーズ。
というかこのSRSツアー全体を通して一番の難所だった気がします。
まず驚くべきは腸に入れる液体の量。
「こんなに入らないよ、だ、だめ……」
セリフだけ聞くとなんかエロいですが、こんなふざけたことが書けるのは今だからです。
あの時はそんな余裕全くありませんでした。
よくわからない液体をしこたま入れられたあとは、自分が我慢できる限りはずーっと排便を我慢し続けなければいけません。
理想は30分。
一回目の浣腸では10分も我慢できませんでした。
でもこれはまだ1ラウンド目です。
通常この浣腸は2回行うのですが、ダメ押しの3回目がある可能性もあります。
幸いなことに私は2回で済んだのですが、ティーさんは3回やったとか。
ちなみに2回目は27分ほどで限界を迎えました。
感覚としてはお腹を下した時のような感じです。
足をぷるぷると震わせ意識は朦朧とし、滝のような汗とともにおしりからもよくわからない何かを流したり。
いっそ意識を失った方が楽とさえ思えるほど、27分という時間は長いものでした。
…やればわかります。
夜は9時以降食べるの禁止、0時以降は飲むのも禁止です。
全身麻酔を使っての手術なのでそこら辺はしっかり守らないと危ないそうです。