6日目

手術当日の朝はわりと忙しいです。

8時にお迎えが来るので、それまでに剃毛やらシャワーやらを済ませておく必要があります。

まずは剃毛。

これは看護士さんに任せておけばあっという間に終わっています。

恥ずかしいとかそこら辺の気持ちは捨てます。

どうせこの後5日間ベッドに寝たきりの上シャワーも浴びれないので体を拭いてもらうことになりますし、手術後は毎日術後の経過を見られるのでもうあきらめた方がいいです。

どうでもいい情報ですが、剃毛に使われる剃刀はT字です。

それが終わると事前に渡されていた『消毒石鹸』なるもので体を洗います。

頭は前日の夜に洗っているので当日は首から下だけです。

本来であれば手術前の緊張をやわらげるための安定剤が出されるのですが、私は日本にいる時から飲んでいる安定剤やら導眠剤やらを持っていって飲んでいたのでそれらの関係上それはなし。

ちなみにその安定剤をもらって飲むと手術が終わったあとその日の朝のことを覚えていないことが多いそうです。

導眠剤なんかによくある健忘です。

それと全身麻酔が相まってそんな感じなのでしょうか。

しかし私はおかげさまで麻酔を入れるための針を刺される所までしっかり覚えています。

その後はスヤァーっと意識がなくなり、気が付いた時には手術は終わっていました。

そしてせっかくぐっすり眠っていたのにたたき起こされます。

（画像はイメージです）

初めての全身麻酔でしたが、感想としてはすっごく熟睡した感じです。

無事寝たきり生活へ。

ちなみにこの時はまだペニスがなくなった実感がわいていませんでした。

ファントムペイン、日本語で言うなら幻肢痛。

なくなったはずなのにペニスのあそこら辺が痛いとか不思議な感覚を味わっていました。