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【MTF】SRS体験記 〜スポーンクリニック〜

 【MTF】SRS体験記 その15 〜スポーンクリニック〜

15日目~20日目くらい

えーっと正確な日付を覚えていません。

とにかく1週間くらいはそんな生活です。

朝晩ダイレーションをして、なるべくおとなしくして、朝食の時に出会う日本以外からスポーンクリニックにやってきた方々とコミュニケーションをとって。

ホテルから出ずにおとなしくしていれば何をしていてもいいです。

英語を話せない私ですが、なんとかなるものです。

スマホの翻訳アプリなんかもありますし。

ボディランゲージという人類共通の言語もあります。

タイに行ったついでに外国の方と接してみるのもまた一興かと思います。

こんな機会でもない限り日本ではなかなかないシチュエーションなので。

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(画像はイメージです)

で、なんやかんやで大陰唇のとこの抜糸が行われます。

特に痛みなどはなくちょっとすっきりします。

ここまで術後の痛みに関して何も触れていないのは、私があまり痛くなかったパターンだからです。

痛かったという印象が薄いためここに書いておこうという考えがあまり浮かびません。

それと、これは個人差が大きく私の主観で語ったところで10人いれば10人違う痛みを感じることになるのであまり参考にはならないかと。

メンタルに関してもそうです。

手術をして長年の因縁にけりをつけたからといって、みながみなルンルンというわけではないみたいです。

タイ滞在中ひたすらホテルの部屋にこもる人もいれば、私のように観光ついでの散歩のようなことをするヤツもいます。

SRSを受けると体重が激減するという話を聞いていましたが、帰国後体重を量ってみたところタイに行く前と500gも変わっていませんでした。

いろんなことが人によって全然違うらしく、そこら辺はやってみないことにはわかりません。

ではなぜこんなことを書いているのかと言われると困りますが、人によって違うとかなんとか言ってもそれはSRSを受けたあとだからわかることで、やはり手術を受ける前はなんでもいいから情報が欲しいというのが人情だと思います。

ホルモン剤は休止しないといけないは初めての海外だは知らない土地に知らない人ばかりだはで、出発までは不安なことだらけです。

この滞在記がそんな不安をほんのちょっとでも解消する手助けになれば幸いです。

 

さてさて話は戻っていよいよやってきたスポーンクリニック独自のダイレーション。

『ダイナミックダイレーション』です。

略して『DD』。

抜糸後に手術箇所を鏡で見せてもらうのですが、まあ…あれですよ。

アレがなくなっただけでよしとしましょう。

見た目は1年経ってみないとわからないそうです。

とりあえず術後一年は見た目を気にせずひたすらダイレーションに励むことが大切なのだとか。

そしてこのダイレーション。

反転法やS字結腸法で手術を受けた場合とはちょっと違います。

…違うらしいです。詳しいことはわかりません。

んで、ダイナミックなんて言うだけあってそれはそれは……、ダイナミックなのです。

まずはMサイズダイレーターを用意します。

直径32㎜の普通サイズです。

それにコンドームをかぶせて、KYゼリーなるものを塗りたくります。

スポーンクリニックでSRSを受けるとこのKYゼリーのジェネリックをもらうのですが、まあ、中身は同じです。たぶん。

ちなみにこのジェネリックは日本では手に入らないそうな。

最初は痛かったらイヤなのでゼリーを気持ち多めにつけていましたが、最近はなんとなく必要最小限の量がわかってきた気がします。

このゼリー、けっこうお高いのです。

エロいことに使うローションなんかとは一味違って、殺菌してあるそうです。

あと渇きにくいとかどうとか。

アダルトグッズではなく医薬品の部類でしょうか。

まあ、ゼリーのことはいいのです。

準備が整ったら今までのダイレーション同様にダイレーターを奥まで入れきります。

入り切ったなと思ったら少しだけ押す力を抜いて、そのあとダイレーターをグルグルと回します。

回すと言ってもダイレーターを回転させるというわけではなく、ダイレーターの先の方を軸に円を描くように回すのです。

想像するだけで痛いです。

でも実際やってみると思ったほどではありませんでした。

ダイレーターを10回転させたのち、またダイレーターを奥まで入れます。

回している間に少し抜けてしまいますので。

奥まで入れたら10秒数えます。

そしてまた少し力を抜いて10回転。

これを15分間やります。

ちなみにこれ、右回りでも左回りでもかまいません。

15分のうち半分は右手で反時計回りに、もう半分は左手で時計回りに、というやり方でも可。

もちろん右手で時計回り、左手で反時計回りでもかまいません。

というか右手と左手両方使わないといけないということもありません。

そこら辺はやる人の自由です。

10秒力を入れて奥へ、そして10回転、それを15分。

これを守ればやり方はアレンジし放題です。

はい、これでダイレーションは終わりません。

Mサイズが終わったら次はLサイズです。

直径34㎜。少し太くなります。

やり方はMサイズと同じです。

違うのは、Lサイズは奥まで入れる必要がないということだけです。

これ以上は入らないと思う所まで入れます。

グルグル回す、10秒入れる。

それを10分間やります。終了。

やり終わったあとはわりとぐったり。

痛みがひどいとかではないのですが、たぶん無意識に痛みを我慢して体に力が入っているのだと思います。

本当は体の力を抜いてやらないといけないのですが、これがなかなか難しいです。

腹筋に力を入れないというだけで精一杯。

ちなみに最初の1週間は1日2回のダイレーションでしたが、このダイナミックダイレーションは1日3回です。

朝、昼、晩、です。

朝は朝ごはんを食べる前でも後でもかまいませんが、なるべく早いうちにやった方が良いかと思います。

これは1つの例ですが

朝DD:9時開始

昼DD:16時開始

夜DD:22時半開始

だとします。

朝DDから昼DDまで7時間の時間が空きます。

昼DDから夜DDまで6時間半の時間が空きます。

夜DDから朝DDまで10時間半の時間が空きます。

術後はバランスのとれた食事と十分な睡眠が必要です。

…私がそう思っているだけですが。

なので、たとえ夜DDから朝DDの時間が10時間半空いてしまうとしても夜はゆっくり寝たいです。

本当は3回のDDはなるべく等間隔に行った方が良いらしいのですが、そうなると睡眠時間が十分に取れません。

8時間おきにDDをやるとなると、睡眠時間はがんばっても7時間くらいになります。

それで十分だろうと言われると反論できませんが、私は9時間くらい寝たいです。

今の所このサイクルで困ったことは起きていません。

傷は夜眠っている間に治るのでDDは朝が一番大変だという話を聞きますが、私はどちらかというと夜の方がきついです。

なぜかはわかりません。

帰国後2ヶ月ほどで傷は治り切って、そのあと3ヶ月頃から今度は膣の委縮が始まるそうです。

そうなると朝のDDが大変になるのかもしれません。

『15日目~20日目くらい』に詰め込みすぎた感があるのでここで時間を進めます。

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